農家と消費者を結ぶ安全農産供給センター

2022年3月13日

安全農産供給センターは、1976年に京都で産声をあげた、1200人ほどの小さな共同購入団体です。
気になったらいつでも産地まで見に行ける、会いに行ける。
そんな距離の近さは「顔の見える関係」として、自前で構築した産直提携のネットワークとなりました。
コンパクトな地域で幸せの循環と、日本が本来持っていた理想の食と農のあり方を、週に1回お届けする有機農産品や安全・安心な食べものを通じて、皆さまにお伝えしています。

目次

毎週1回、旬のお野菜をはじめ、注文の品物をお届けします。

安全農産供給センターの専従(スタッフ)が、直接商品をお届けします。商品の特徴や料理方法をきちんとご説明し、有機農業で頑張る生産者の想いをお伝えしています。また、ライフスタイルに合わせた商品の案内等も致します。

入会方法3人以上の共同購入がオススメです。

個別配達も可能ですが、配送手数料(1,600円/月)をご負担いただきます。
※配送手数料は一定額以上のご利用で無料になります。

3人以上でグループを組んで頂けると、配送手数料が無料になります。また、暮らしのことや食べ物のことなど、情報交換が出来るのも魅力です。
働いておられたり、忙しくされている方には個別配達もしています。お留守の場合は、ドライアイスなどを入れた専用の保冷箱にご注文品を入れ、ご指定の場所へ置いておきますのでご安心ください。

出資金(1万円以上、退会時返金)と年会費が必要です。

ご入会の時に、出資金(1万円以上)とNPO法人「使い捨て時代を考える会」の年会費(3,200円)を頂いています。ただし、7月以降のご入会の場合は、年会費が半額となります。

「お試し供給」をしてみませんか。

ご連絡を頂ければ、サンプル品を持って説明にお伺いします。その後、4週間の「お試し期間」をご利用して頂き、実際に商品を食べてみてください。なお、お試し期間中は出資金・年会費・配送手数料は不要です。
お気軽にお声かけください。

聞いてほしい4つのお話し

「土つきの野菜から畑が見える」

野菜や果物、米などの農産品は仲介業者を介さず、直接安全農産供給センターに入ってきます。畑で収穫し、農家の皆さんの家で選別され、余分な土を落としてコンテナに入れて当日あるいは翌日には出荷されます。
産地から消費者に届くのに時間がかかる一般の流通では、野菜の洗浄をするのが一般的ですが、生産者(農家)の皆さんには、基本的には野菜は洗わず、土つきのまま出して頂いています。もちろん泥でベタベタということはなく、畑で乾かしてから、手である程度の土は払い落してくれています。土の色、水分の多少で畑のコンディションが分かる時があるのです。
少し小さいものも大きいものも一緒になり、それぞれ土の色や粒の大きさも違う-。産地から「ありのまま」の姿でお届けする野菜から、畑の光景が目の前に見えてくるのです。

産消提携・畑から食卓への直行便

週3回、スタッフが産地まで直接、野菜を引き取りに行きます。
本当に採れたまんまのお野菜がトラックに載ってやって来ます。これを私たちは「集荷」と呼んでいます。
自前で産地との間の流通をまかない、精米までこなしている組織は全国にもそんなに無いはずです。

シンプルな食材・「手作りへのこだわり」

早春の2月に味噌を仕込み、初夏の日差しがまぶしい6月に梅干しを仕込み、セミの鳴き声が賑やかな盛夏にトマトをつぶしてケチャップやピューレ作り、秋には紅玉リンゴを使ってジャムやコンポートを。師走が射程距離に入った初冬からは、大根やカブを漬物に、と昔ながらの手作りの材料が豊富です。

手間はかかりますが、生い立ちの分かる材料で、自分で作ってこそ納得のいく食生活が待っています。もちろん安全農産供給センター独自の加工品も、自前で用意した材料の中から厳選したものを使っています。ご家庭で使って頂いている塩やザラメ、生産者の畑から出た素性の分かる農産品が姿を変えて、皆様の食卓に届くってステキじゃないですか。

配送を「供給」と呼ぶ理由

週に1回、安全農産供給センターからトラックがやってきて、前週にご注文頂いたものをお届けしています。これを私たちは「配達」とは言わず、「供給」と呼んでいます。今ではあまり使われなくなった言葉ですが、ともすれば一方的な関係になりがちなモノのやり取りではなく、限られた産地の恵みを平等に皆さんに行き渡るように努めるのが私たちの願いをこめています。
供給の「供」という字は人+共という2つの漢字で成り立っています。「人間」らしく「共」に畑の恵みを分かち合おうという意味も含んでいるのかもしれませんね。


組織情報

会社沿革

安全農産について

1975年に創設された「安全農産」は、一貫して都市の消費者と農村の生産者を結びつける活動を行ってきました。食の未来も、本当の意味での安心安全も、消費者と生産者が結びつくことなしには得ることができないと私たちは考えているからです。

すぐに食べられる便利なインスタント食品は、たとえ無添加の安全なものであってもほとんど扱っていません。インスタント食品は生産者と消費者の距離を遠ざけてしまうからです。生産者との距離が近いと感じることのできる食べ物を通じて、食べることについて改めて考えてみませんか。「安全農産」では、身体にも心にも地球にも優しい本物の食べ物だけを扱っています。

イントロダクション

安全農産供給センターは、京都市左京区(当時)の市民団体である「使い捨て時代を考える会」の流通部門として、1975年に創設されました。 1970年代の日本は2度のオイルショックに見舞われ、右肩上がりの経済成長にかげりが見え、以下のような問題が積み上がるようになりました。

1. 健康問題 大量生産を前提とした添加物たくさんの食べ物の勃興 2. 環境問題 急速な工業化による環境破壊、原子力発電所の乱立 3. 農政問題 経済構造の変化による農業の衰退、自給率低下

これらの問題に対応すべく、「産直提携運動」として生産者会員と消費者会員とを結びつけ、有機農産物の「共同購入」として事業化するために、安全農産供給センターが設立されたのです。 当時の「生協法」では、京都・滋賀・大阪・奈良にまたがる協同組合は単独では設立が難しく、株式会社として貸倉庫を使い、専従職員によってトラック数台で、生産者会員の鶏卵と野菜の配送をスタートさせました。以後、何度か配送拠点の移転を経て、現在地に会員の出資金により自前の倉庫を建設しました。

  • 代表 鈴木 栄(生産者会員・全国愛農会監事)
  • 資本金 5600万円
  • 設立 1975年5月2日
  • 供給会員数 約1200人(2021年)
  • 事業高 4億2550万円(2020年決算)
  • 職員数 18人(2021年)※パート職員含む
  • 主な事業 組合員を対象とした共同購入、産地見学、有機農業の啓蒙

組織図

安全農産供給センター組織図 【消費者・生産者会員】使い捨て時代を考える会、【生産農場】この指とまれ農場、【流通組織】安全農産供給センター

安全農産供給センターの歩み

1973年母体となる任意団体「使い捨て時代を考える会」結成(左京区)
1975年「安全農産供給センター」設立。会の「共同購入事業」として、宇治市の貸倉庫で野菜や鶏卵の配送を始める。
1976年「農業基金」を会が設立。生産者への資金的支援・貸付を始める。
1977年「月ヶ瀬実験農場」を奈良県月ヶ瀬村(当時)に農業学習体験場として設立
1984年倉庫を現在地に移転。会員からの出資金で宇治市槇島町に土地を取得。自前の倉庫を建設。現在に至るまで配送拠点となる。
1995年倉庫隣の土地を取得。倉庫を拡張する。
2001年「使い捨て時代を考える会」、特定非営利活動法人格(NPO法人)取得
2002年「この指とまれ農場」法人化。前身の月ヶ瀬実験農場から設立25周年を機に法人化して改名。
2009年「手つなぎ工房」設立。会が京都府南丹市園部に農産品の加工場を建設。地域の生産者の農産品を使い、漬物などの加工を開始。現在も不定期ながらも千枚漬や柚子胡椒などを出荷。
2010年「南丹交流の家」設立。会が「手つなぎ工房」近くに交流施設として古民家を購入。会員交流拠点に。
2011年東日本大震災発生。福島第一原発事故後も現地に残らざるを得なかった子供たちの「保養キャンプ」を南丹交流の家で受け入れ開始。以後、毎年夏休みの開催となる。
2012年「伊賀交流の家」設立。三重県伊賀市白樫に家屋を取得、会員の産地体験の拠点とする。前述の「この指とまれ農場」もここを拠点とする。
2015年「完全地域自給飼料養鶏」(自給卵)実験<設立40周年事業>。「この指とまれ農場」で開始。以来、「自給卵」として会員に予約販売している。
2018年米粉製造開始。会生産者の無農薬米を使った米粉の製造に着手。

所在地

安全農産供給センター

〒611-0041 京都府宇治市槇島町目川118-7 TEL:0774-22-4634

安全農産供給センター

使い捨て時代を考える会

〒600-8061 京都府京都市下京区筋屋町141 TEL:075-361-0222

使い捨て時代を考える会

この指とまれ農場

〒518-1151 三重県伊賀市白樫5165 TEL:090-4119-2461 FAX:0743-92-0592

この指とまれ農場

私たちの取組

自給率向上

その茶わんにこれからもご飯が入るでしょうか?

私たちが生きていくうえで欠かせない、米・大豆・小麦の「三大穀物」で自給できるのはただ一つ、米だけというお寒い状況です。ところが米を作るには高額な設備投資が必要です。500万円は下らないコンバインもさることながら、田の準備段階である「田起こし」にはトラクター(100~170万円)、「田植え」には田植え機(130~170万円)、収穫した後、自分で「籾すり」や「精米」もするとなると乾燥機をはじめとする機械も必要になります。

一方で米の価格は下がる一方。食習慣の変化や人口減で消費量も減っています。米作りのリスクが増大する中、これまでの日本を支えてきた家族農業では稲作の継続が困難になっています。コストを下げるために農地の集約、家族農業から法人農業への転換が進められ、生産効率を上げるのが難しい山間の棚田のような土地は耕作放棄が目立つようになりました。身近な水田風景は徐々に狭まっているのです。

食料自給率の推移
山林

縁故米運動

2006年8月、会員農家のコメの生産を維持していくために、生産者と消費者とで「縁故米基金」を設けました。基金は「縁故米運動」の趣旨に賛同する生産者と消費者が、コメ1kgあたり20円を基本に、出荷量と注文量に応じて拠出した寄付金を財源とします(消費者は任意)。集められた基金は右のような事業に運用されます。

  1. 生産の維持と後継者育成の支援
  2. 米の生産量不足のための備蓄
  3. 米加工の生産者と協力しての余剰米の有効利用
  4. 消費拡大のためのキャンペーン費用
  5. 天災等による被害への経済的支援

その卵やお肉、本当に国産と呼べるのでしょうか?

飼料自給率

これは2018年度の政府公開の統計資料にある「食糧自給表」の中にある、家畜の餌の自給率を表す「飼料需給表」ですが、野菜くずや生草、サイレージなどのことを指す「粗飼料」こそ、国内の野菜などを充てて比較的高い自給率を出していますが、トウモロコシに代表されるカロリーの高い「濃厚粗飼料」はお寒い状況です。 輸入のほとんどをアメリカ大陸などからに頼っており、輸入が途絶えれば食卓に肉がのぼらなくなることだってあり得るのです。豚肉や牛肉も割合こそ違えど海外に餌を依存しているのは同じです。

国産飼料100%の鶏=「自給卵」

28週を過ぎて成鶏になった鶏は1日100~110g程度の餌を食べるとされています。一般的な養鶏は配合飼料と言って、トウモロコシにふすまや魚粉などを混ぜてパッケージ化されたものを与えています。規模の大きい養鶏場となると、1日で何トンもの配合飼料を消費すると言われています。この配合飼料は「二種類混合飼料」-通称“二種混”と呼ばれています。

昨今の世界情勢を見る限り、経済不安や気候変動により外国から安定して飼料を輸入できる保証が無いばかりか、「二種混」の価格も値上がりし続けています。そして、循環型農業養鶏を実践している養鶏生産者にとっても、与える飼料も国産もしくはその地域で収穫されたものを使うのが本来の姿だと認識しています。

そんな中、私たちは、2015年に設立40周年記念を迎える事をきっかけとして「地域循環養鶏プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトを担って頂いたのは、使い捨て時代を考える会の農場でもある「この指とまれ農場」でした。

地域循環養鶏プロジェクト

トウモロコシを使わない養鶏

鶏など家畜のエサの主流であるトウモロコシはほぼ全てが輸入品となるわけですが、これは飼料の自給率に大きく影響を与えており、卵自体は96%以上が国内自給されているにも関わらず、その鶏に与える餌の自給率はたったの10%というから驚きです。

三重県伊賀市にある、私たちの農場「この指とまれ」にある鶏舎で、トウモロコシのエサを止めてお米主体のエサに切り替えてみました。その詳細な内容は以下のとおりです。

お米主体のエサに切り替えてみました。

ヒヨコ時代

トウモロコシが主の「二種混合飼料」を与えないで、代わりにクズ米50%→40%(ゆっくりと体を作るため、成鶏になった時に減らす)・米ヌカ15%~30%を入れます。その他、魚粉・大豆粕・カキガラ・発酵飼料・醤油粕・緑餌を数%与えます。

大きくなってから

大人(成鶏)に成長した6か月以降も二種類混合飼料は与えない。クズ米20%・米ヌカ60%を入れますが、季節によって微妙に量の調整をする(例えば、夏場は鶏の食欲が落ちるので、米ヌカを減らして食べやすいクズ米を増やす)。その他、魚粉・大豆粕・カキガラ・発酵飼料・醤油粕・緑餌を数%与え続けます。

メリット

・輸入トウモロコシの相場に左右されることなく、日本の数少ない自給穀物であるお米を用いることで世界情勢の変動を受けにくい。

・その地域で収穫した農産物をエサに使えるので、輸送にかけるコストや排気ガスを削減できる。

・食べてみた方々の感想ですが、「卵特有の臭みがない」、「アレルギーで卵は食べないようにしているがこれなら大丈夫だった※」というお声を頂いています。 ※あくまでも個人差があるのでアレルギーの方全てに当てはまるわけではありません。

デメリット

・飯米の作柄が良い年はくず米が出にくい→エサが確保しにくい

・トウモロコシを使った鶏に比べると卵を産むペースが若干鈍る

昭和40年代まではどこの農家でも鶏を飼っており、そのエサも営農で出たくず米や出荷できなくなった野菜が主流で輸入トウモロコシの比率はそう高いものでなく、十分に身の回りにあるもので何とかなったのです。 私たちヒトが直接に口にするものだけではなく、それぞれの食べものが世に出るまでのプロセスという、「本当の自給率」を私たちは日々追求しています。

顔が見える関係

インターネットを介したITの普及に伴い、「いつでも、どこでも」有機野菜やオーガニック食品と呼ばれるものが手に入るようになりました。その一方で産地偽装や表示内容の曖昧さをめぐる問題も後を絶ちません。 私たちは発足以来、産地-流通-消費の3者がお互い「顔の見える」関係でつながることを掲げてきました。 だからこそ、毎週、会員さん宅を回るスタッフは決まった担当者。 農家をはじめとする生産者とスタッフは、扱い品目別に担当者がいますので、お届けした食べものについて把握しています。

私たちは以下のことを提案します

  1. 人と人をつなぎます 作る人と食べる人~お互いのご意見・情報を仲立ちします
  2. 対等な関係を築きます モノの売買はともすれば力だけの関係に陥りやすい。産地と消費、どちらが欠けても成り立たないという視点に立ち返り、人として対等な関係をめざします。
  3. 「共感力」を高めます 豊作の時は喜びを、凶作の時は心の痛みを分かち合い、細かなコミュニケーションを取ることで、会員相互の共感力・想像力を高めます。

消費者の方にお話を聞いてみました

島野 聖美さん

島野 聖美さん 京都市中京区在住

パートナーと大学1回生、中学3年生、小学3年生の子どもたちとの5人家族。

最初は「何となく良いモノ」からのスタートでした

ある育児サークルのつながりの中で、この会の存在を知って入会したように記憶しています。当時は自分自身と子供のアレルギーがひどく、食べものを見直すことから暮らしを見直すきっかけになりました。 最初は「意識高い系」の団体っぽい感じがしてちょっと気後れした記憶がありましたね。当初はなんとなく、有機野菜や安全な食べものって、環境や子どもにとって「よいモノ」だろうな、という程度の認識でした。

注文どおり届かないことがあるんです

過剰な包装や広告が無くシンプルな所に美しさを感じました。 さらに卵が、スーパーで売っているのとは違い、1個1個大きさが違うなど、いろいろ発見がありました。夏や冬になると鶏が卵を産む数が減るので「注文どおりお届けできませんでした」と届けた人(専従職員)に言われて、鶏さんたちも暑い日寒い日ガンバってるんやなあと。そこから食べ物の命をより感じるようになりました。 子ども達も学校の調理実習でスーパーの卵を割り、家の(安全農産の)卵のカラの固さに気づいたようです。

土つきの野菜にその土地の姿が見えた

野菜も土つきのものもあり、当初は洗うのが正直手間でしたが、今では苦にならなくなりました。農家をやっている友達が「洗ったら日もちしなくなるよ」と言います。子どもたちにとっても、畑からそのまんま来ましたという感じの野菜は勉強にもなるし、農家さんやその土地の風景を想像することができるので大切なことだと思います。 子どもの成長と同じように、四季を通して体験して、本物の知恵が身に着くことを実感します。正直すぐには結果は出ないかもしれませんが、まず自分が安全農産を選んで続けることで元気になったというリアリティがあって、そこから家族の信頼へとつながっていきました

やっぱり野菜がおいしい!

野菜が美味しい!これは分かりやすいと思います。家族も自分たちが食べているものに興味を持ってくれるようになり、私が忙しい時に子どもたちに「この野菜で何か作っておいてね」と頼めるようになりました。

家族の健康を感じる

この会で扱っている廃食油から作った「マルダイ粉石けん」というものがあります。実を言うと私は液体せっけん派だったのだけど、衣料品関係の仕事をしているパートナーは、合成洗剤も含めいろんな洗剤を試して、最終的にマルダイ粉石けんが一番いいというお墨付きを得ました! 今では子どもたちが元気になって、頭痛持ちだった連れ合いも調子が良くなり、安全農産の農産物によって我が家の健康を支えてくれていることを実感しています。

生産者の方にお話を聞いてみました

湯浅 拓さん

三代続く生産者会員 湯浅 拓さん(40代)

南丹市園部町 トマト栽培に取り組む。

いつの間にか三代続いています

師匠でもある父親の洋次さん

元は安全農産供給センターでスタッフをしていたんですが、2015年から就農しました。3人兄弟の末っ子で、いずれは実家の農業を継ぐのかなーなんてのんびり構えていたら、母が急逝してしまい、養鶏をやっていた父から「はよ帰ってこい!」と急かされて、京都市内の家を引き払って園部町の実家に戻りました。トマトや米、大カブラを作っています。平飼い鶏舎を2棟持っているのですが、この辺では鶏を飼っているのは、今はウチだけになってしまいました。

昔はどこの家も鶏がいた

犬と生活する鶏

うちの祖父も「使い捨て時代を考える会」の会員でした。僕が中学1年の時に亡くなりましたが、後を継いだ私の父にいろいろ教えてくれ、今、それを父から僕が教わっているわけです。受け継がれるってすごいですね。 昔はどこの家も鶏を飼っていて、その中でも平飼い養鶏を志すグループがあり、祖父もそこに通っていて、そこの人脈を通じて安全農産供給センターに鶏卵を出すようになったそうです。いわば「卵」が我が家と会の出発点ですね。

つながりが広がっていく

昔からの農村なので、マチの方はガチガチの地縁を想像するかもしれませんが、父と母が近所づきあいをしっかりしてくれていたお陰で、帰ってからは温かく迎えてもらえました。以前、父は近所に同世代の農家がいないのを心配してくれていましたが、家の近くに会が購入した古民家をベースにして、若い方が集まるようになりました。「南丹交流の家」って言うんですよ。 今では、地域で有機農業を志す仲間がグループになり、その中には車で10分ほどのところに、Iターン組の若い家族が2世帯、一緒に会員に加わってくれ、トマトやお餅などを安全農産供給センターに出しています。農業でつながりが広がったんですね。

会員さんは親戚のようなもの

5年前まで安全農産供給センターで働いていて、毎日、会員さんと接点があったせいもありますが、時々誰かがウチを訪ねてきてくれる。よく知っている分、親戚のような感じがしますね。今は、8歳と5歳になる子供たちもトマトの箱詰めとか一緒にやってくれるようになり、家族や会員さんたちに支えられて今があるんです。

秋の収穫を会員さんたちと分かち合う

未来の食卓へ

もともと日本も自給率は低いというし、この先、日本の畑がどうなっていくのか漠然とした不安はありますが、まあ、これから子供たちの成長に合わせて、いろいろなものを作るのに挑戦していきたいですね。皆さん、ぜひ私たちの畑のものを食べて支えてほしいです。

新しくチカラになってくれる方に望むこと

「使い捨て時代を考える会」で扱っている品は、スーパーやネットショップなどで購入するよりも値段は少々高いものもあると思います。値段だけを見て高いと思うのではなく、その中・その向こうにあるものを見てほしいと思います。 会の生産者がどのように生産しているのか気になる方は、どんどんセンターに問い合わせていただいても結構ですし、直接生産者の所に来ていただいても結構です。我々、会の生産者は、食べてくれる方の顔を常に想像しながら、笑顔で食べていただけるよう生産努力しています。是非、会の野菜等を食べていただきたいです。

循環型農業

農業養鶏はリサイクル

私たちの養鶏は「循環型農業養鶏」ということを柱にしています。 鶏糞はわらなどと混ぜながら発酵させ、有機農業に最適の鶏糞堆肥として田んぼや畑の土を肥沃にしてくれます。この堆肥を使って出来たお米・野菜は消費者の皆さんに食べて頂き、野菜のクズなどを鶏の餌として循環していきます。環境に配慮した農業養鶏ということになります。

養鶏と畑の循環

安全農産基準

有機農業に関する安全農産供給センター基準

2000年春、日本有機農業研究会の「基礎基準」に準拠して安全農産独自の基準を策定しました。その基本的な考え方として、基準の冒頭に、以下の「目指すもの」を掲げています。

私たちの目指すもの

【安全で質の良い食べ物の生産】
安全で質の良い食べ物を量的にも十分に生産し、食生活を健全なものにする。
【環境を守る】
農業による環境汚染・環境破壊を最小限にとどめ、微生物・土壌生物相・動植物を含む生態系を健全にする。
【自然との共生】
地域の再生可能な資源やエネルギーを生かし、自然の持つ生産力を活用する。
【地域自給と循環】
食糧の自給を基準に据え、再生可能な資源・エネルギーの地域自給と循環を促し、地域の自立を図る。
【地力の維持培養】
生きた土を作り、土壌の肥沃土を維持培養させる。
【生物の多様性を守る】
栽培品種、飼養品種、及び野生種の多様性を維持保全し、多様な生物と共に生きる。
【健全な飼養環境の保証】
家畜家禽類の飼育では、生来の行動本能を尊重し、健全な飼い方をする。

また私たちは、消費者会員へ届ける農産物を、栽培内容によって、以下のように分類し、求められればいつでもその内容を公開しています。

栽培内容の分類

有機栽培
播種・定植前2年以上、農薬・化学肥料を使用していない圃場で栽培されたもの
転換期間中
農薬・化学肥料は使用していないが、まだ2年が経過していないもの
栽培期間中無農薬
水田と畑作を交互に実施しており、水田で除草剤を使うが、畑作の野菜には農薬を使用していないもの
低農薬栽培
センターと協議・相談の上、必要最小限の農薬を使用して栽培されたもの

私たちのこだわり

取り扱い品基準

何を基準に、扱う品物を選んでいるのか

会・センターでは、下記の基準にもとづいて取り扱う品物を検討しています。(1994年6月改訂)

  1. 生産者・製造過程・原材料がきちんとわかっていて、加工程度の素朴なもの
  2. 環境に対して影響の少ないもの
  3. 会・センターの活動と同じ方向性をもつ団体・個人が扱うもの
  4. 品物が同条件ならば、なるべく産地の近いものを優先する

基本的に輸入農産物は扱いませんが、次のような場合には取り扱うことがあります。

  1. 国内で生産できないもの
  2. 国内で生産できても、納得できるものではないもの
  3. 国際的な有機農業運動と結びついているもの

「旬」へのこだわり

「旬」だからこそ、美味しい

安全農産供給センターのいちばんの自慢は、生産者会員が、消費者会員を思い浮かべながら育てた農産物のおいしさです。特に野菜は、その季節、その土地にあった「旬」のものにこだわりました。例えばトマトは7月初旬からお盆の頃まで、11月から春先までは青菜が毎週どっさり届きます。食べきれないときは様々な保存の知恵が役に立ちます。その時にしか食べられないから「待つ」楽しみも生まれます。「旬」だからこそ美味しいのです。

有機農業運動に取り組んで約40年になりますが、私たちがたどり着いたのはこの単純な事実でした。化学的に合成された農薬や肥料を使わない、というだけでは健康な土は育ちません。土の中の数え切れない動植物や微生物がバランスよく共存している土に、健康でおいしい作物が育ちます。生産者会員で組織する「生産者協議会」では技術研鑽や情報交換をはかり、日々努力を重ねています。

有機栽培にかける想いや栽培基準の詳細は、私たちの取組の「安全農産基準」でご紹介しています。

卵へのこだわり

ストレスのない「開放鶏舎(平飼い養鶏)」

鉄分やビタミン類など豊富な栄養素をもつ卵は、現代の私たちにとっても欠かせない存在です。一般的な養鶏では、数万羽の鶏をケージに入れ、光まで人工的に管理して卵を産ませる飼い方が主流ですが、会の鶏たちは、ストレスのかからない「開放鶏舎(平飼い養鶏)」で育てています。開放鶏舎には日の光や新鮮な空気が流れ込みます。自然に近い状態で育てるため、気温の変化による産卵率の低下などの手間はかかりますが、鶏たちは毎日運動し、元気で健康的な卵を産んでいます。

循環型農業養鶏や国産飼料へのこだわりについては、私たちの取組で詳しくご紹介しています。

お米へのこだわり

除草剤にできるだけ頼らない米づくり

一般には、低農薬米と言っても殺菌・殺虫剤を2~3回使用していたりと様々です。会生産者が栽培する低農薬米は除草剤1回のみ。さらに無農薬米と同じく有機質肥料を使い、化学肥料を一切使っていません。

雑草対策の工夫

無農薬米を栽培する上で難しいのが雑草対策です。雑草が多いと稲の養分を取られたり、日当たりが悪くなったりと生育不良になり、収穫量に大きな影響を及ぼしてしまいます。そこで、会生産者は「アイガモ農法」「機械除草」「米ヌカ除草」を取り入れています。

アイガモ農法

アイガモを田んぼに入れ、泳ぎ回ることで水がかき回されて雑草を生えにくくします。雑食性のアイガモには害虫防除効果もあります。

機械除草

専用の除草機で田んぼの表面をかき混ぜ、雑草を土中に埋め込んで生育を抑えます。

米ヌカ除草

水田の表面を一時的に強い還元状態・酸欠状態にすることで、雑草を抑える効果があります。

このように会生産者の皆さんは、毎年工夫をしてお米作りに励んでいます。

果物へのこだわり

化学肥料を使わない健康な土に育った、自然な甘みと酸味

果物は、京都周辺で作れるものが限られているため、信州や四国、九州などの会員生産者のものを中心に、一部は交流のある有機農業グループを通じて出荷していただいています。すべてが無農薬栽培ではありませんが、化学肥料を使わない健康な土に育った果物には、自然な甘み、程よい酸味があります。

柑橘類やスイカなど有機栽培で作れるようになった品目もありますが、リンゴや梨、桃や梅などは低農薬栽培です。農薬の使用は慣行栽培の1/3~1/4程度に抑え、さらに少しでも減らす努力を重ねています。

生産者とのつながりを大切に

遠方の生産地にも定期的に出かけ、生産者との意見交換や畑の状況確認をしています。また産地見学会も企画し、消費者会員が直接生産者とふれあう機会を大切にしています。

栽培の特徴

化学肥料は使わず、適度な有機資材で土作りをする/除草剤を使わない

※一部、上記の基準外のものもありますが、事前に栽培内容を確かめた上で企画しています。


ご利用の流れ

イントロダクション

それはリアカーでの古紙回収から始まりました。 1973年に設立された「使い捨て時代を考える会」(当時、京都市左京区)の配送部門として、1976年に会員の皆さんで出資して宇治市に配送センターを設けました。以来、京都の有機野菜を軸とした産直提携組合のパイオニアとして、京都・大阪府北部(一部)・滋賀県南部(一部)の組合員の皆さんに「安全・安心」できる食べものをお届けしています。

ご加入の流れ Access Entry

お問合せ

電話・FAX・メールなどでまずはご連絡ください。

ご説明

お住いの地区担当職員が資料と試食用サンプルを持って説明にうかがいます。

入会手続き

年会費(3,200円)、出資金(10,000円)

ご入会が決まりましたら出資金(1万円から ※退会時返金)「使い捨て時代を考える会」の年会費の手続きをして頂きます。郵便局の口座より自動引き落としとなります。

説明会お問合せ時の説明以外にも、利用方法や農産品の内容など、より詳しくお話しを聞きたい場合、お住いの配送担当が出向いて説明いたします。ご希望に応じて、お得な値段で購入できる「おためしサンプルセット」も用意させて頂きます(内容は季節によって変動します)。
出資金ご入会時に組合の出資金として1万円をお預かりします。出資金は「出資準備会」が管理し、安全農産供給センターから要請があった時に貸し付けられ、設備投資や事業の拡張などの資金に充てられます。転居などで脱退される時に、所定の手続きを経て返還します。
年会費NPO法人「使い捨て時代を考える会」に加入して頂くことになります。年間3,200円を毎年1月に請求させて頂きます。会の事務所(下京区)の運営費や会員の機関誌の発行など会員の活動に充てられます。7月以降のご入会の場合は半期分として半額を頂きます。

加入のお問い合わせはこちら

ご注文の流れ Take Order

注文書をお届けします。

注文書に鉛筆でご記入ください。添付の「注文トピックス」もご活用下さい ※お届けの日付にご注意下さい

ご提出

翌週に供給の専従職員にお渡し下さい。間に合わない場合は翌日の午前10時までお電話・FAXでもOK!

週一回のお届け

お留守の場合は保冷ケースに入れてご希望の場所に置いていきます ※農産品は天候不順などで遅配や欠品が出ることがあります。

代金のお支払い

月ごとにまとめて、翌月10日に郵便局の口座より自動引き落としとなります。

お留守の場合お仕事や用事などでお留守の場合は、保冷ボックスに入れてご希望の場所に置いていきますので、牛乳や魚などをご注文頂いても安心です。※オートロックマンションの場合も個別に相談に応じます。
おためし供給いきなりのご入会は不安だという方のために、4週間程度の「おためし期間」を設けています。期間中は個別配送料がかからず、購買のお代金だけで会員と同じようにご注文頂けます。※お代金はお振込みで。
お支払い郵便貯金口座からの自動引落にて毎月10日に引落しです(手続きに1か月ほどかかります)。毎月、月末で1か月分の請求書を発行して、翌月の10日に口座引き落としを行います。
個別配送料一定額以上のご利用で無料になります。※月単位のご購買高が28,080円(税込)を下回った場合のみ、毎月の請求額に「配送料」として1,600円を加算させて頂きます(お二人でご加入の場合は800円/人、この場合もおひとり28,080円以下で加算)。
班単位で受取3人以上の班を組んで頂いた場合、配送料はかかりません。お近くの班のご紹介も承ります。※全員が毎月なんらかのご注文をして頂く必要があります。

お届けエリア Delivery Area

京都府京都市・向日市・長岡京市・大山崎町・久御山町・宇治市・城陽市・京田辺市・精華町
大阪府島本町・高槻市・枚方市・交野市
滋賀県大津市・草津市・栗東市・守山市・野洲市

※上記エリアであってもお届けできない可能性があります

配送エリアマップ

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