縁故米推進運動

 1995年に食糧管理制度が廃止になって、自由に米が作れて、売れるようになったのですが、案の定、米も経済性優先の商品になり、ブランド化する一方で安く大量に生産・販売する方向になっています。そんな中で2006年に「日本の農業と農村、そして日本の米はもう自分たちで守るしかない」と、縁故米運動を立ち上げました。消費者も生産者もともに米作りを支える仕組みです。
 同時に縁故米基金という基金を設立し、会員の寄付を積み立てて財源にしています。この基金は【①生産の維持と後継者育成の支援/②不足時のための備蓄/③米加工生産者と協力しての余剰米の有効利用/④消費拡大のためのキャンペーン/⑤天災などによる被害への経済的支援】に使われます。
 この運動を実践するために米生産者、消費者、安全農産供給センターの三者で構成された縁故米運動推進委員会があり、年2回集まって、作付けのこと、備蓄米のこと、基金の運用のことなどについて話し合います。また米の生産技術の情報交換などもしています。