2013年/12/16関電京都支店との話し合い記録

      関電側;          3名

      使い捨て時代を考える会;4名(槌田、山 田、松良、藤井)

 

前回事前に質問書をファックスで送り、文書回答を求めたが 文書回答はなし。前回の質問1についての答 えを確認し、時間切れで前回答えてもらえなかった質問2についての回答を求めた。

以下話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)

 

【質問1】防災・避難 計画についての質問について

 

A前回の回答に変わりはない。再稼働については仮定の話な ので、この場で言うのは難しい。

 

Q安全審査が通ったとしても、自治体が避難計画が立たない ので待ってくれといったらどうするのか。京都府は避難計画が立てられないので、国に対し再稼働を待ってほしいと言っている。その状況でも 再稼働を進めるのか。

 

A避難計画は自分たちが立案しているものではない。避難計 画ができていないという報道は知っている。安全確認をしている段階なので再稼働は仮定の話だ。

 

Q再稼動と避難を切り離しているのか。

 

A自治体とは個々に対応している。ここで踏み込んだ話はで きない。仮定の話なので答えられない。あなた方が反原発の立場なのは良く知っており、意見は聞いている。

 

Q仮定の質問ではない。原発の安全審査に避難計画が入って いないのではないか

 

A繰り返しの答えになる。

 

Q企業の姿勢の問題だ。企業倫理として考えてもらいたい。

 

Aまず安全審査をしてもらっている。

 

Q安全審査と避難計画を同時進行で進めていかないと心配 だ

 

A自治体とは必要に応じて話し合っている。求められた役割 は果たす。

 

Q京都府はかなり厳しい判断をしている。飲み水の確保が難 しいと言っている。京都府が困ると言ったら再稼働しないのか。

 

A自治体の理解を求めていく。安全性を確かめ再稼働をいう のは仮定の話なので答えかねる。

 

Q避難計画も含め、環境条件が整ってから再稼働への動きを スタートすべきではないか。

 

A今の段階で京都府が反対といったらどうするかは仮定の話 だ。安全審査が通ったら、そこで再稼働を考えていく。

 

Q避難条件が整っていないのに再稼働するのは疑問だ。京都 市・京都府は立地県なみの安全協定を結びたいと言っているが、関電がためらっているのではないか。

 

Aご意見賜ります。

 

A免震棟についてだが、仮眠施設なども含め6000㎡。HPで確かめてほしい。27年度中に完成させる。免震棟は法で求められているものではない。当社が独自に取り組んでいるものだ。

 

A27年までは再稼働させないということですね。

 

Q免震棟は法に定められた施設ではないので、再稼働後も安 全性を高めていくという意味で建設していく。再稼動と免震棟の完成のタイミングが一致するということではない。

 

時間が無いので、ここで質問2に移る

 

【質問2】廃炉に関す る質問

 

A最終処分場は決まっていない。NUMO(原子力発電環境整備機構)で引受先を求めているが、今は無い。電力会社としては理解を賜りたい。青森の再処理 施設が稼働していないので、今は各発電所内のピット(貯蔵庫)に保管している。海外に持って行っているものも少しある。

 

Q伊方原 発の時から処分場のことは問題になっている。そしてどんどん難しくなっている。これ以上危険な毒物を作るということをどう考えている のか。

 

A厳しい 意見をいただいている。エネルギー自給率が低いので、リサイクルしていかなければならない。今年7月に中間貯蔵施設設置のための部門を作った。あるていど順調に工事が進んでいる が安全審査はまだ受けていない。

 

Q関電の 使用済み核燃料が青森に移送されたことがあるが、それは今どうなっているのか。資料はあるか。

 

A(移送 については知らないみたい)調べさせてもらう。

 

Qピットにどのようにどの位保管されているのか

 

A活性化させないために大きいプールの水の中に入れてい る。ウラン3000トンぐらい保管している。(関電原発)11基のプールに入れている。福島とは発電の形式が異なるので、保管場所等の形も違う。

 

Q地震が心配だ。ピットがひび割れたりしないか。

 

A地震の想定をして委員に確認してもらう。

 

Q小泉元首相も未来へ負の遺産を残さぬようにと言ってい る。企業倫理として許されないのでは。原発に頼らない事、節電することなどできるはずだ。企業姿勢はどうなっているのか。最も大事な問題 だ。

 

Aその件については年明けに。

時間切れでここまで。避難計画が 国・自治体任せで企業として責任を取る姿勢がないのは明らか。再稼働を仮定の話としている。廃棄物処分・再利用のめどすら立てられていな いことは自覚しているようだが、それでも原発をやめる気はなさそう。