2014/11/28関電京都支店との話し合い記録 関電側; 広報担当 3名 使い捨て時代を考える会; 4名(槌田、藤井、松良、村上) ……………………………………………………………………… 質問書 貴社においては、福島原発事故を誠実に受け止め、原発の再稼働について慎重に配慮・準備されている事と存じます。私どもは原発の本質的危険性と未来世代への道義的・倫理的立場より、再稼働に強い疑念を持っており、貴社の姿勢を厳しく見つめたいと思っております。 新聞その他によって仄聞するところによりますと、高浜原発について再稼働を本格的に計画されているようであります。3、4号炉についてMOX燃料利用、1、2号炉については今後20年の運転利用というものです。貴社の「慎重、安全第一、周辺自治体住民の安全確保」の立場と矛盾するものではないかと強く危惧しています。ついては下記の各項に誠実に回答くださいますよう、お願い申し上げます。 1)京都府住民は高浜原発の再稼働に強い危惧を持っています が、根拠のない杞憂だと思われますか? 2)福島の被害を知るものとして、万一の事故があれば、舞鶴・京都は大変深刻です。どのように認識しておられますか? 2‐1)福島市と福島第一原発の距離はどのくらいでしょうか? 2‐2)高浜原発と舞鶴市役所、京都市役所との距離はご存知で しょうか? 2-3)高浜原発と福井県庁の距離はどの位でしょうか? 2- 4)京都市、舞鶴市について、貴社は立地自治体並の配慮を する用意はありますか? 3)高浜原発の再稼働について、安全性を第一にされているのでしょうか? 3-1)MOX燃料利用によって、原発の危険性は増大するので はないでしょうか? 技術的にはどうでしょうか? 3-2)老朽原発の1・2号の再稼働については、金属材料の劣化 ゆえにとんでもないというのが科学技術的な常識とされ ていますが貴社の見解をお聞きします。 4)安全第一の姿勢をとるのであれば、万が一に備えた避難計画 が無視できません。企業の社会的責任についてどのように考え られますか? 4-1)避難計画は京都府、舞鶴市などでは立案で難航・困惑し ていると聞きますが、 そのことについて貴社はどのよう に認識しておられますか。 4-2)避難計画は当該自治体の責任であって、貴社は関知しな いというお立場なので しょうか 以上

 

 

 

…………………………………………………………………… 以下話し合いの内容 (Q;こちら側の発言 A;関電の発言関電発言の カッコ内はこちら側が補足したもの)。 Q:本日はありがとうございます。前もって提出した質問書に従って進めていきます。 質問1について A:抽象的なことを聞かれているので答えようがない。当社としては、福島の事故以後、信頼回復を第一としてやってきた。原発の安全性を確 保しつつエネルギーの安定供給を使命と考えている。 質問2大枠について A:事故を起こさないことが第一と考えている。 質問2-1)、2)、3)について A:下の質問に誘導するつもりで問うているのだろうが、地 図上で調べれば済むような分かりきった質問に答えるつ もりはない。時間の無駄で ある。 Q:過去の経緯からして、当然知っているべきことも知らなかったということが多すぎるゆえ聞いている。 質問2-4)について A:安全協定の締結のことか。現在京都府とも協議中であ る。中味について今は言えない。 Q: 高浜原発からの距離と各地点の人口分布との関電係を よく見ておいてほしい。原発立地に該当していないが舞 鶴市という人口密度の高いエリア が近くにある。事故 時に避難しなければならない住民数は福井県より京都府 の方が圧倒的に多い。京都府や舞鶴市と立地自治体並み の安全協定 を結ばないのは全く納得できない。避難計 画すらできていないのに再稼動しようとするのは非常に 問題だ。 Q:11月27日になされた大津地裁の判決(高浜原発3,4号 炉および大飯原発3,4号炉の再稼働禁止の仮処分請 求)では、避難計画の策定なしに原子力規制委員会が了 承するはずがないと裁判長が 言っている。これに対し てどう判断しているのか。 A:裁判長のコメントに対して何か言う立場にはない。我々は国 の基準に則って審査をお願いしている所である。 質問3について 3-1) A:法律に則ってMOX燃 料を取り扱っている。その対応に 会社として変化はない。 Q: 事故でプルトニウムがばら撒かれたらその毒性や半減 期の長さからして福島の比ではない。そうなれば日本全 体がそして地球の一部が駄目にな る可能性がある。一 会社に一体何の権利があってそのようなことを起こせる のか。 3-2) 。 A:法律で、条件が許せば20年延長できるとなっている。 きっちり点検した上で対応してゆきたいと考えている。 Q:金属疲労は10年 でも起こる。まして強い放射線による劣化を伴っての40年間である。安全とは到底言えない。 A:「原則40年」 となっているからこの時点で検査をしている。 Q: 自動車でも10年使うと不安になってくる。40年 間運転するなんてとんでもないことだろう。原発を40年以上使い続けるとはもってのほかだ。 なぜ危険性の高い原発を動かしたいのか。安全を最優先と言っているが、安全性を無視していると言わざるを得ない。 関電:12時 から予定があるのでここまでにしたい。質問4については次回に回したい。