2013年/10/30関電京都支店との話し合い記録

          関電側;         3名

          使い捨て時代を考える会;槌田劭、藤井悦子、山田吉則、山 田晴美

 

 冒頭に関電あて「安全審査申請取り下げの申し入れ書」、東 電あて「再稼働の動きに対する抗議文」(10/8に提出)、規制委員会あて「厳格な審査を求めた要望書」(10/22提出)を手渡した。

 

以下話し合いの内容(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)

 

Q前回避難計画についての返事を次回にすると言っていた が。

 

A(文書回答はなし)自治体と相談して進めていくものと考 えている。

 

Q具体化できていないということか。福井県でも避難用のバ スも準備できていないと新聞記事に出ていたが

 

A(そんな報道がされていることは)存じ上げていない。

 

Qこの前の台風で土砂崩れが起きもんじゅが孤立し、データ 送信もできなくなった。知っていますよね?

 

A(答えはなし。知らないような表情)

 

Q台風では高浜原発から数キロの舞鶴市の一部の地域の住民 も孤立した。避難バスが確保できるのか不安だ。福島ではバスが確保できず自宅待機となった。パニックにならないことに集中せざるを得な かったと言うが、情報も隠されていた。情報の出し方や、バスの準備、避難先など避難計画があってしかるべきではなかったか。自治体と相談 しているというのではなく、避難計画ができてから再稼働の安全審査の申請をするべきだ。

 

A再稼働は自治体の同意を得てからと考えている。

 

Q台風でもダメだったのに防災できるのか。高齢者は動くこ ともできないということも考えなければいけない。防災計画を真剣に考えているのか。会社としての見解を聞きたい。

 

Q舞鶴市は立地自治体ではないので対象外なのか。

 

Q自治体と相談していると言うが、どこの自治体とどんな相 談をしているのか。

 

A立地自治体との合意と言うことで…。京都府さんとも話し 合っている(モゴモゴ)

 

Q関電は京都府や府下の隣接自治体とは安全協定を結んでい ない。滋賀県と県下の長浜市・高島市とは立地自治体並みでない安全協定しか結んでいない。そのような自治体には関電として情報を出せない のでは。立地自治体ではないところが問題にしているのに「自治体と相談」ということはどういうことか。福島では立地自治体外で被害が出た し、避難が遅れた。

 

Q避難の方策が立たないという状況で、再稼働は信じられな い。

 

Q関電社員は福島事故で学んでいると思う。東電の現状を見 ていれば、関電社員は安全神話にすがらず、関電の将来を考えて仕事に取り組んでほしい。経営者が再稼働に前のめりになっているが、本当に それでいいと考えているのか。社内で検討しているのか。原発事故について考えていると言うなら、何ごとにおいても緻密に考えてもらいた い。避難計画は自治体が考えるから電力会社は関係ないとも言えるかもしれないが、損害賠償などは無関係ではない。

 

A避難計画は自治体が立てるもので、我々は避難計画を立て るような偉い立場にいない。京都府、滋賀県との安全協定は何も解決していない。その解決が課題だ。安全審査が通っても、京都府民がそっぽ を向いたら再稼働できない。情報伝達に関しては、何かあったら京都府にはすぐ連絡を入れている。

 

Q福島原発から郡山、二本松の距離を知っているか。

 

A知らない。

 

Q若狭の原発から、京都市もその距離に入っている。福島で は立ち入り禁止になるレベルの汚染区域に100万人いた。京都はもっと多い。避難の想定はできているのか

 

A基本的には我々はそのような事故がおきないよう安全対策 に力を入れている。会議の時間なので今回はこれまで。(と席を立った)

 

Q関電の大飯・高浜・美浜の汚染水漏れ対策のことや、もし 事故が起きたら炉心のメルトダウンは放置して格納容器に水を注入すると言われているが、そのことについても質問したい。(しつこく食い下 がる)

 

今回はここまで。避難計画については何も答えられない状況で、私たちが一 方的に問題点を指摘することに終始した。